呼吸のデザイン―見るだけで変化する呼吸

 
【デザインにも料理と同じく呼吸があります。】
 
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先日、ほうれん草の呼吸のところで、
どの道でも、息づかいが大切といわれるように、
料理にも、料理の呼吸があるといいました。
料理の呼吸は感じてみると、
呼吸が深くなったり浅くなったり、
サイクルしていますが、
呼吸が深くなったところでとめると、
とても美味しく仕上がります。
呼吸が深まったタイミングというのは、
人でいえば、最も力が発揮できるタイミングだと、
武道をはじめ、ヨガや気功、交渉術等でも言われています。
そこで、呼吸が深くなった料理というのは、
もっともその素材が発揮できるタイミングだと
私は仮定しました。
仮定といったのは、まだ科学的には、
証明が出来ていないこともあります。
こう書くとなんだエビデンスはないのかといわれそうですが、
呼吸が深まった状態が最も力を発揮できるというなら、
人では確かめようがありますが、
素材ということになると、
植物や肉に意識があるのかまで調べなくてちゃならない。
そういう研究はされているものの、
人間のように複雑な意識を持っているとは、
まだ発見されていないと思います。
 
この事に関しては説明できませんが、
なぜ料理に呼吸があって、
その呼吸を感じる事ができるかは、
経験的には説明をする事ができます。
 
例えば、
横に怒っている人がいたり、
誰かが怒られている近くにいると
胸が詰まる思いがすることってありませんか?
だいたい胸が詰まるときは、
筋肉がこわばり、
肩で呼吸するくらい呼吸が浅くなっています。
逆に、山頂から美しい景色を見たときや、
自然の中でリラックスしているときには、
筋肉が弛緩し、おなかで深い呼吸をしています。
このように、人には、周囲の状況を感じ、
からだに反映させる力があります。
料理でいえば、
料理の状態が心地よい状態ならば、
からだの状態も心地よい状態、
つまりは、呼吸が深くなる状態になります。
ざっくり書くと分かりにくいですが、
詳しくは、5月の末に発売予定の本に書きましたので、
そちらをご覧ください。
(タイトルがまだ決まらないようですが、きまり次第お知らせします。)
 
話がかなりずれましたが、
料理で言えば、呼吸が深まった状態は、
素材の力が発揮されているようだという話でした。
そういう観点で作ると、お得な気もしますね。
オーガニックでも、スーパーで売ってる野菜でも、
同じように力を引き出して使うことができますから。
料理ですから、食べればその人の呼吸も深くなっていきます。
普通に考えれば、とても不思議な話ですね。
 
そこで、やっと今日の本題ですが、
これはデザインにもあるのではないかと思って
やってみた事があります。
結果、デザインにもしっかりと呼吸がある事がわかりました。
私は、以前webやdtpのデザインをしていたことがありますが、
人がそのデザインをみて、力添えができるものを作ることを
常に心がけていました。
そこで、料理と一緒で、デザインに応用していくつか簡単な図形を
呼吸を意識して描いてみると、
その図形を持った時に、呼吸が深くなりました。
実際に、他の人でも実験してみましたが、
やはり呼吸が深くなりました。
 
でも、これは特別なことではありません。
皆さんも経験した事があるはずです。
たとえば、ある空間にいった時に、
気持ちいいと感じたときがありませんか。
あれも、ものや空間の配置によって、
人の感じる快適度が変化していると思います。
 
呼吸が深くなるのは、気持ちとも関係しています。
呼吸をつかったデザインをしていくと、
ある意味では、みるだけで
安らぎを味わえるデザインができるというのは、
個人的にとても感動しました。
 
その感動を引きずり、
以前、これを料理の配膳に応用して、
クラスをしたこともありますが、
参加者の方も、なぜ呼吸が変化し、
自分のからだの状態が変わるのか分からず驚いていました。
 
呼吸という繊細な、ちょっとした感覚ですが、
最小の調整が、大きな結果につながる一例ですね。
 
是非、日常でも深い呼吸を意識してみてください。